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傾聴の歴史ーその3

最終更新: 1月16日



1940年代、アメリカで非指示的療法として広まる

 フロイトの発表から約50年。フロイトと同じく心の治療の専門家であったアメリカの心理学者カール・ロジャーズ(画像の人物)は、自身が創設した非指示的療法のなかで傾聴の大切さを強調していきます。


 ロジャーズは、困っている人、悩んでいる人を目の前にしたとき、助言や指摘も大切なことですが、それと同様に大切なのは、とにかくその人の「良き理解者であること」の大切さを説きました。


 ああしなさいこうしなさいと、アドバイスなどで相手を引っ張っていく存在(指示的)というよりも、悩んでいる人の現実をそのままに受けとめて、考えていることや感じていることを否定せずに「わかろうとし続けてくれる人」の存在(非指示的)の重要性。そうした人に出会うことで、人は自然と元気を取り戻していくのだというのが、ロジャーズの提唱した非指示的療法の根幹でした。


「相手を治そうとするな、わかろうとしなさい」


 これはロジャーズが残したとされる言葉ですが、こうしたロジャーズの温かな人間観は多くの人の心を掴んでいき、その関わりの姿勢は世界中に広まっていくのです(ロジャーズは、1982年アメリカ心理学会の「もっとも影響力のある10人の心理療法家」にて第一位を獲得しています)。


 現在の傾聴でよく出てくる「受容(受けとめる姿勢)」や「共感(共に感じようとする姿勢)」という概念も、このロジャーズの非指示的な関わりを参考にしているとされています。

 また、本ブログにおいても「傾聴」と記述する際は、基本的にこのロジャーズ的な傾聴のことを指すこととします。


※画像:wikipediaより引用


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